生物好き必見、研究・勉強に最適なサイト紹介
勉強をしていて「なかなか授業や教科書だけでは理解が難しいものも多い」と感じたことはありませんか?
特に生物学は、小さい細胞の中身を見たり触ることができないので、なかなか難しいなと感じると思います。
今回は、そういったもやもやを解消してくれるような生物学のサイトを紹介します。
学習サイト
自宅で高校生物を学ぼうというコンセプトのサイトです。
生物基礎、生物以外にも、Gallary、勉強方法など役立つ情報がたくさんあり、高校生時代にこのサイトがあればよかったのにとついつい思ってしまう面白さです。
姉妹サイトに自宅で学ぶ高校化学-化学基礎・化学-もあるので、化学も勉強中の人は合わせてどうぞ。
DNA Learning Center
youtubeのDNA Learning CenterというDNAに関する動画アカウントです。
かなり動画数が豊富なので、再生リストからテーマを探してみるのがお勧めです。
お勧めのテーマはDNA Structure and Functionです。
論文検索関連
大学の授業や配属先の研究室で行う論文購読、研究テーマの周辺研究調査など、大学3年生くらいからとてもお世話になるサイトです。
これ以外にもおそらく論文検索サービスはあると思いますが、メインで利用するのは大体この3つのサイトだと思います。
National Center for Biotechnology Information
Scopus
Scopus preview - Scopus - Welcome to Scopus
GoogleSchlar
そのほか
KEGG: Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes
おそらく様々な機能があるのですが、なかなかすべて把握することができません笑
ですが、PathwayMapは見ているだけでもとても面白いので一見の価値ありです。
KEGG PATHWAY: Metabolic pathways - Reference pathway
こんな感じで細胞の代謝経路のかっこいい地図が見れます。
原文でワトソンとクリックの論文を読んでみよう
生物学を学ぶには絶対に避けては通れない2人の名前「ワトソン」「クリック」。
皆さんご存知、DNAの2重らせん構造を発見したと誉れ高いかの2人です。
ですが、意外とこの2人の書いた原文の論文は読んでいる人は少ないように感じます。
大学でも読んでいる友人はあまりいませんでした。
しかし、意外なこと生命の根幹部分を解明した論文にもかかわらず、わずか2ページと非常に短い論文なのです。
ただし、生物学だけの知識だと、X線結晶解析についてが良く分からないかも知れず、そのせいで少しハードルが高くなってしまっているのかもしれません。
こちらがその論文になります。
https://www.nature.com/nature/dna50/watsoncrick.pdf
以下の記事で紹介した「生物と無生物のあいだ」でも、かの2人たくさん引用されているのですが、この2人、とてもかっこつけたがりのようです。
たとえば最後の1文
この対構造がただちに自己複製機構を示唆
することに私たちは気がついていないわけではない
なんだか、最後の台詞にピッタリだといわんばかりのキメ台詞です。
こういう視点で論文を読んでみても面白いかも知れません。
日本語訳を探すもよし、Google翻訳片手に読むでもよし、ぜひ一度手にとって見てはどうでしょうか。
「生命って何だろう」そんな疑問を持つ人に読んでほしい本
「生命とは何だろう」と思ったことはありませんか?
「生きている」と「生きていない」の違いは何だろうと思ったことはありませんか?
私も小学生の頃、このようなことを考えては良く眠れなくなっていたものです。
私が高校生の頃、生命とは以下のように定義できると確か習いました。
・代謝能力
食べて、エネルギーにして、排泄する。
・自己増殖能力
自分の種だけで繁殖することができる。
・細胞膜を持つ
また、Wikipediaではこのように記載されています。
生物が無生物から区別される特徴としては、自己増殖能力、エネルギー変換能力、恒常性(ホメオスタシス)維持能力、自己と外界との明確な隔離などが挙げられる。
確かに定義ではそうなのかもしれないですが、私はこの説明を聞いて、なんとなくもやっとした感覚を覚えました。
目の前に石とヒキガエルがいて、どうして石は生物ではない、ヒキガエルは生物だと一瞬で分かるのかということには答えられていないからかもしれません。
「あ、このカエルは自己増殖しているな」とか、「うん、代謝をしているぞ」とか、見てもなかなか分からないですよね。
さて、今回はそのような私の疑問に、新しいひとつの視点を与えてくれた書籍の紹介です。
その本は「生物と無生物のあいだ」です。
この本では、生物に関するさまざまな過去の研究を参考に、生物とは「動的平衡」ではないかとされています。
生物はご飯を食べた後、その栄養はほぼすべてからだの中に吸収され、体の中で不要になった物質が排泄されて、体の中の物質を総入れ替えしています。
そのため、来月ごろの私はたくさんの物質が入れ替わり、今の私とはかなり別のものになってしまいます。
このような「動的」=移り変わる状態であるにもかかわらず、私はずっと私の形をして、私のように考え、私のように行動している。
つまり「平衡」=同じような状態なのです。
たくさん入れ替わっているのに同じような状態、「動的平衡状態」にあるのが生物ではないかと著者の福岡先生はおっしゃっています。
生物はどんどん中身が入れ替わっている、おぼろげな、ふわふわしたものなのかもしれません。
私はこのどことなくはかない考えに、自分の過去の考えを重ねました。
もしかしたら私は、カエルのそのはかなさを感じ取って、生物だと感じていたのかもしれません。
(この本に大いに影響を受けているため、書いている内容がもしかしたらかなり似通っているかもしれません。また、本の内容をきちんとすべて表現できていないかもしれません。ご了承ください。)